1.はじめに
いつも、自衛官生活支援の会のブログをお読み頂きありがとうございます。ご相談を受けていると、「新NISA(少額投資非課税制度)を始めたが、漠然とした不安が消えない」という声がよく聞かれます。以前は「資産運用の始め方がわからない」という相談が主流でしたが、最近では運用を始めたものの、依然として不安を抱える人が増えているようです。
これらの不安の根本原因は、金融知識の不足と資産形成の目的の曖昧さにある可能性があります。
2.不安の原因3つのポイント
新NISAの導入は、多くの人に資産運用を始めるきっかけを与えましたが、それに伴う不安感が広がっているのも事実です。主な原因として、以下の3つが考えられます。
- 金融知識の不足
資産運用の基礎知識が欠けていると、運用中に不安を感じやすくなります。 - 不確実な要素への過剰反応
物価や株価、年金などの不確実な要素に過度に反応し、不安が増大してしまいます。 - 運用目的の曖昧さ
具体的な目標が設定されていないため、運用の進捗が見えづらく、不安が募ります。
3.不安を解消するには
(1)金融知識を向上させることの重要性
資産運用の基本的な知識をしっかり身に付けることにより、不安は解消されます。まずは、トレードと資産形成の違いを理解し、資産形成に必要な、長期的・分散・積立の基本を知ることが大切です。
(2)不確実な要素への過剰反応への対応
不安を減らすためには、コントロール可能な要素に集中することが重要です。例えば、リスク管理や投資コストなどは自分で調整できますが、物価や株価といった市場の動向はコントロールできない要素です。これらの不確実性に振り回されないようにするためには、専門家であっても完全に予測できないことを理解する必要があります。
このようなことは、前述の資産運用の基本的な事項です。基本をしっかり学び・理解することにより解消します。
(3)運用目的の曖昧さを解消する
自分のライフプランを具体的に描くことが大切です。例えば、「10年後には家族と海外旅行を楽しめる生活を送りたい」「子どもを私立大学に通わせたい」、「老後の資金を確保したい」といった目標を設定します。その上で、資産形成すべき目標金額を設定し、計画的な貯蓄や資産運用を設定し、具体的に動くことにより、不安は解消します。
4.定期的なプランの見直し
最低でも年に一度はライフプランやマネープランを見直すことも大切です。物価や社会情勢、自分のライフスタイルが変化する中で、柔軟に対応できるようにすることで、不安を軽減し、資産形成のモチベーションを維持できます。
5.まとめ
今回は「新NISA(少額投資非課税制度)を始めたが、漠然とした不安が消えない」場合への対処要領を以下の通りご説明しました。
- 金融知識を学び、不安を解消する
- 不確実な要素への過剰反応への対処
- 運用目的の曖昧さを解消すること
新NISAを活用するにあたり、これらのステップを踏むことで、将来に対する不安を軽減し、着実な資産形成が期待できます。皆さんの資産運用が順調に行くことを願っております。
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