はじめに
いつも自衛官生活支援の会のブログをお読み頂き、ありがとうございます。自衛官の方の資産形成は定額積立から始めることが大切なことをこのブログでもお話しました。
しかし、すでに手元に300万円がある場合は、どうすれば効率的に資金を増やすことができるでしょうか?今回はこの増やし方を共済組合のシステムと、iDeCoとつみたてNISAを使って詳しく解説します。
「新型コロナショックの資産運用・・自衛官はまず定期積立を!」
まずは、それぞれの特徴を知ろう!
防衛省共済組合の貯金制度
防衛省共済組合の貯金制度は一般では考えられない素晴らしい制度です。防衛省の共済組合の定期貯金は利率が1.23%です。例えば、100万円を10年間1年複利で運用すると、利息は民間の最大金利0.35%ですと3.6万円、共済組合の定期預金ですと13万円になります。防衛省共済組合の定期貯金は300万円が限度ですがそれでもかなり有利となります。もし、300万円を1年間定期貯金に預けると、3.69万円の利息が付き、3年間運用すると複利となり11.2万円の利息が手に入ります。また、定期積立(0.99%)や普通貯金(0.49%)もかなり有利です。
つみたてNISAについて
表にiDeCo、NISAとつみたてNISAについてまとめました。
iDeCoとNISAやつみたてNISAは節税という視点では似ていますが、違う制度と思ってください。
iDeCoは私的な年金の制度で、NISAとつみたNISAは資産形成の制度です。
この特性をしっかり把握して活用しないと、こんなはずではなかったと後悔する可能性があります。もっとも大きく違うのはiDeCoは60歳まで引き出せないし、運用益には税金は掛かりませんが、引き出す時に税金が掛かるのです。ただ、掛け金は全額が所得控除の対象となり、確定申告すると税金が還付されます。
一方、NISAとつみたてNISAは、運用益に税金は掛かりませんし、引き出す時には税金が掛かりません。しかし、所得控除の仕組みはありません。
iDeCoについて
以上のような話をすると、iDeCoはあんまり得じゃないよね!となりそうですが、実はiDeCoの威力は所得控除にあります。自衛官の方は最大でも月に1万2千円しか掛けることがでず、年間にすると14万4千円です。もし年収500万円で税率が20%だとすると、なんと、確定申告をすると27,700円(所得税&住民税)の節税効果があります。また、iDeCoには元金保証の商品もあり、これに投資すれば節税効果だけが得られます。
共済制度+つみたてNISA+iDeCoで最強の資産形成を!
防衛省の共済制度、つみたてNISAとiDeCoを活用すれば、自衛官にしかできない最強の資産形成を実現することが出来ます。
定期貯金で出た利息とiDeCoの節税効果を活用して、適切なつみたてNISAの商品を選べば、元金はそのままで、20年で約174万円(定期貯金300万円、iDeCoで1.2/月、所得税率20%の場合)程度の資産を生み出す可能性があります。
具体的には、300万円を防衛省の定期に入れると、毎年36,900円の利子が付きます。また、iDeCoで毎月12,000円を定期に入れて、確定申告すると毎年27,700円分の節税になります。この合計額64,600円が毎年の投資金額になり、つみたてNISAの全世界株式に毎月5,383円(64,600円/12か月)を20年間、定期積立を行うと、全世界株式は実績として3~5%の運用利回りなので、174万円(運用利回り3%)になる可能性があります。もし、全くリスクを取りたくなのでしたら、防衛省の定期積立に入れれば、少なくとも130万円にはなると思われます。
これって、自衛官にしか出来ないとても有利な資産運用ですよね。
まとめ
今回は、共済組合を利用した定期貯金300万円の利息と、iDeCoの節税効果を活用して自衛官にしか出来ない資産形成の方法をお話しました。共済組合の制度はとても有利ですが、さらに、一般の制度と組み合わせることにより、もっとお得な仕組みを作ることができます。共済組合の利点と一般の制度(NISA、つみたてNISA,iDeCo)などを十分に活用して資産形成を行って、ゆとりある充実した人生を歩まれることを願っております。
資産運用を考えていらっしゃる方は、是非とも「自衛官生活支援の会」にご相談ください。それぞれの方のご事情に合わせたアドバイスをさせて頂きます。
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