1.はじめに

皆さんいつも「自衛官生活支援会」のブログをお読みいただきありがとうございます。在職老齢年金の仕組みをご存知でしょうか。最近、 話題になっていますが、今回はその仕組みをわかりやすく解説し、今後どのようなメリットがあるのかを詳しく解説します。

2.在職老齢年金とは

年金をもらいながら会社勤めをする人は、年金と給料が両方もらえるわけですが、給料が多い場合には、年金額が減額されます。この仕組みを在職老齢年金と言います。
現状の制度では、ざっくり言うと、老齢年金がもらえる人は、年金と給料の合計が50万円を超えると年金額が減額されました。

3.在職老齢年金の議論は一体何なのか

政府は厚生老齢年金をもらいながら働いている人が、50万円の足枷を気にして、働くのを控えていると考え、この50万円の基準を引き上げるんぽが今回の議論でした。以前から、引き上げの議論はありましたが、年金と給料を合わせるとかなり高給取りになります。一般に、 老後に余裕のある生活ができる月の生活費は約35万円と言われています。現在の50万円でもこの35万円を超えており、それ以上引き上げても高齢者の働く意欲に改善がないのではないかという議論に押され、結局、限度額をあげるのを断念しました。

しかし、今回(2024年度末)の議論で老齢厚生年金と給料と合わせて62万円という形で決着がつきました。

厚労省のHPの記事を掲載しておきます。

この例ですと、賃金月45万円、厚生年金受給額が月10万円の場合、今までは年金が2.5万円/月が削減されいたのが、改正により削減されなくなることになります。

今まで、私の周りでも年金が削減されないように働くのを控えている OB がたくさんいました。そのような例から考えても、今回の改正によって、65歳未満の人達の労働意欲は向上すると考えられます。

4.年金がもらえる自衛官 OBにとってはなぜ朗報か

今まで50万という足かせがあったため、年金と給料が50万を超える場合は、年金額が削減されていました。しかし 、今後は削減されていた年金が支払われるため、増えた分を老後資金として貯蓄できるようになります。 これで少しでも、老後の資産形成が容易になればいいと思います。

また、年金を繰下げることにより、年金で生活できるような金額まで増やすことも出来る可能性もあります。年金だけで生活できたらいいですよね。

どのような働き方をすればいいのか

老齢厚生年金でも対象になるのは報酬比例の部分だけですので、以下の表を参考にして、ご自分の報酬比例部分の金額を算出してください。ただしこの平均給与は生涯平均給与でボーナスも入ります。

例としては、生涯平均給与が50万円、40年の被保険者期間がある場合、年金額は132万円になります。在職老齢年金の限度額62万円の足枷が掛からない年収は612万円になり、月50万円くらいまでの働きに対しては年金が削減されない計算になります。老後の平均生活費が月26万円(年間312万円)、余裕のある暮らし月35万円(年間420万円)なので、年収約600万円は大きく超えます。そのため、老後に備える資産運用をしながらでも、年金の繰下げが可能な金額ではないでしょうか。

従って、今まで、働くチャンスがあるにも拘わらず、働き方を制限されてきた方は、より働くことが可能となり老後に備えることができます。

5.まとめ

今回の在職老齢年金の改正では在職老齢年金の基準が62万円に引き上げられることに落ち着きそうです。したがって、年金を貰いながら働いている方々は大きな恩恵を受ける結果となり、老後の資金を資産運用や年金の繰下げができる環境ができたと言えると思います。是非とも、このチャンスを利用して少しでも、老後に不安のない人生設計を立てていただければと思います。

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