はじめに

皆さん、いつも自衛官生活支援会のブログをお読み頂きありがとうございます。資産形成をされている方は、どのような金融商品をどのタイミングで購入したら良いのか、お悩みになったことはありませんか。実は個別の金融商品やタイミングではなく、どのような資産(株式や債券など)をどのような割合で持つかの方が大切なのです。今日は、私が実際に資産の割合配分を変化させた実績をお見せして、詳しく解説したいと思います。

資産形成の結果の大半は投資資産の分配割合で決まる

「資産運用の結果の大半はアセットアロケーション(投資資産の分配割合)で決まる」と言われています。1986年に、ブリンソンという人たちが運用利益の93.6%はアセット・アロケーション(投資資産の分配割合)によるという検証結果を出しています。

アセットア・ロケーションとは「アセット」とは資産の意味で、株式、債券などのことです。「アロケーション」とは割合のことで、まさに、投資資産の割合のことを言います。例えば、国内株式に25%、外国株式に25%、国内債券に25%、外国債券に25%などです。ちなみに、この割合は日本の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産の運用割合です。

あと、ポートフォリオという言葉も聞くと思いますが、これは、個別の金融商品の投資割合です。例えば、国内株式と言っても、多くの金融商品があります。それを選んでAファンド、Bファンドと分けるのか、さらにAファンド、Bファンド、Cファンドとするのかです。しかし、アセット・アロケーションが重要と言うことなので、どのファンドをどのタイミングで選ぶかというより、国内株式に投資することが大切だということです。どのファンドを選んでも大きな違いがないと言うことなのです。

アセット・アロケーションの効果を実験しました

本当にアセットアロケーションだけの変化で、運用パフォーマンスが変わるのか実験をしてみました。私のiDeCo口座で、追加投資なしでのパフォーマンスを調べてみました

タイミングとしては、2020年の5月中旬から2021年の2月初旬にかけてです。ただ、コロナの影響での最安値の時に開始し、その後の株式市場の急激な回復時期での実験ですが、一応、確認してみたいと思います。

まず、当初のアセットアロケーションと運用実績は以下の通りです。

①2020年5月17日のアセットアロケーションとパフォーマンスを見てみますと、

拠出累計:322,000円、損益:-72,583円です。アセットアロケーションは、元本確保(貯金)に2%、内外株式(国内外の中小型株式)、内外資産複合(バランスファンド)です。

②以上のアセットアロケーションを分散効果を高めるために、同じ日に全世界の株式の時価総額に応じて、国内株式10%、新興国株式10%、先進国株式90%に組み替えを行いました。そして、半年経ったのが以下の図です。

拠出累計:322,000円、損益:-15,210円です。6万円位はパフォーマンスが改善しています。ただ、この時期は世界の株式市場が大きく上昇した時期でもあり、以前の割合のままでもかなり改善したと思われます。

③そして、同じアセットアロケーションで、2021年1月の図が以下の通りです。

拠出累計:322,000円、損益:1,870円です。赤字がなくなりました

④さらに、同じ同じアセットアロケーションで、2021年2月の図が以下の通りです。

拠出累計:322,000円、損益:15,909円です。

最終的にはプラス1.6万円となり、当初からは9万円近く回復しました。資産残高は、249,417円から337,909円となり、1.354倍となりました。

同じ時期の日経平均は、2020年5月17日:21,246円、2021年2月3日:28,341円でしたので、1.334倍となり、ほぼ同じ結果でした。同じように比較するとバランスファンドは、1.168、Jリートは1.25倍、トヨタ自動車は1.30倍でした。バランスファンド(株式37%、債券35%、その他28%)やJリート(不動産を中心に投資)とは少し差が出ていますので、やはり、アセットアロケーションにより、差が出るようです。

現在は、少しアセットアロケーションを変更して、新興国の株式のウエイトを高くしました。また、追ってお知らせします。

どんなアセット(資産)をどのように組み合わせればいいのか?

アセットを組み合わせるには、色々な考え方がありますが、まずは、ファンドの目的を考えることが大切です。投資をすると、どうしても価格のブレがあります。この振れ幅を出来るだけ少なくして、運用する場合はバランス(株式と債券)を取るのが良いでしょう。しかし、20年以上の長期運用で老後の資産を形成をするのであれば、株式だけでも良いかもしれません。

株式だけを考えて組み合わせる

株式だけと言っても、出来るだけ分散することを考えて、国内だけでなく、アメリカを含む先進国や中国などの新興国の株式を組み合わせて運用するのです。特に20年以上の長期、積立ての場合は株式だけで、世界中に分散する投資が適していると思います。

株式と債券を考えて組み合わせる

大きな価格のブレを嫌う年金の運用では、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が行っているように株式(国内、国外)と債券(国内、国外)を考えて組み合わせるのが良いと思われます。お互いの特性を活かした運用となります。

もっと違う資産を組み合わせる

株式や債券だけでなく、金やRIET(不動産の金融商品)なども組み合わせて、特徴ある組み合わせがあります。

どの資産を選び、どの割合で組み合わせるかは腕次第

どの資産をどの割合で組み合わせるかにより、価格のブレやパフォーマンスが異なるので、そのファンドを作る人や会社の腕次第です。まさに、美味しいオリジナルブレンドを作るようなものです。

まとめ

「資産運用の結果の大半はアセットアロケーション(投資資産の分配割合)で決まる」と言われており、実際に実験をした結果をご紹介しました。9か月という短い運用でしたが、外国株式も含んだ株式での運用(1.354倍)の方が、株式と債券などでバランスをとった運用(1.168倍)より、パフォーマンスが良いことが分かりました。

どの資産をどの割合で組み合わせるかにより、価格のブレやパフォーマンスが異なるので、そのファンドを作る人や会社の腕次第です。まさに、美味しいオリジナルブレンドを作るようなものです。

一般には、資産運用の目的を良く見極めて、投資資産の配分割合いを調整することが大切です。20年以上の長期、積立てを行う場合は、全世界に分散した株式で運用することが良いのではないかと思います。

【注】このブログは、過去の実績により記載した一例であり、将来を成果を保障するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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