はじめに

いつも自衛官生活支援会のブログをお読み頂きありがとうございます。どんなことでも計画が大切ですが、今回はお金の計画、マネープランの作り方を解説します。まずは家計の現状を把握して、目標設定してマネープランを作る際の手順などを詳しく解説します。

まずは家計の現状を把握しよう

まずは、家計の現状を把握することが大切です。家計の現状とは、収入と支出そして収支です。

①収入は手取りをざっくり把握しよう

②年間支出額は次のようにざっくり把握します

③上の場合は、「年間収支=毎年の貯蓄額」になります

次に目標を設定しましょう。

目標を決めましょう

何でもそうですが、目標が大切ですよね。

マンションや一戸建てに住みたい

住宅購入は大きな夢ですよね。仕事で疲れても、楽しい我が家があれば、リフレッシュできて日々の生活に活力がでます。転勤が多い自衛官の方々は、在職中は賃貸でと考える方もいらっしゃると思います。でも多くの方は交通の便が良いマンションや一戸建てに住み、週末はご家族で一緒に楽しむなど、夢が膨らみます。

子どもにはしっかりと教育を受けさせたい

お子さんの教育はとても大切です。お子さんの才能を伸ばして、将来は自衛官など遣り甲斐のある仕事について欲しい。そのためには、十分な教育を受けさせてやりたい。そう思うのが親心ですよね。

リタイアメントを迎える自衛官の夢

国防のために人生を掛けてきて、定年を迎える方々。今後も働く必要があるかもしれませんが、旅行などを楽しむなど、少しは余裕を持った時間を過ごしたいと思いますよね。

それぞれの夢には幾らくらい必要か

人生にはそれぞれのイベントがあります。それをライフイベントとと言いますが、ひとり一人によりイベントに必要な金額は違いますが、平均的なものを次に示しましょう。

このライフイベントのお金をそれぞれ目標にしてマネープランをたてましょう。

家計の現状と将来の目標

家計の現状と、将来の目標をみると、今後、どのくらい貯めて行く必要があるか目標が分かります。

家計の現状が黒字でも赤字でも、家計の見直しは必要です。それは、将来の目標に向けて準備する必要があるからです。家計を見直して毎年の貯蓄額を将来の目標から見積もり、毎月、毎年の積立て額を計算しましょう。

具体的な例をみましょう

目標の金額や時期を数値で明確にせず、少しでも多く資産を増やそうと、毎月、毎年の達成感がないので継続が難しくなります。

自宅購入、教育資金や老後資金の具体例

都心のマンションや戸建て購入の頭金や、お子さんに十分な教育を受けさせる資金は、あまりリスクを取らないように積み立てましょう。

①自宅購入の頭金の具体例

住宅を購入する時には、住宅ローンを組むのが一般的ですが、資金に余裕のある方は、頭金を多めに準備すると返済が楽になります。

自宅購入時の頭金として準備された金額の比率は、2016年度は購入金額全体の20.6%、2017年度は19.4%(「2017年度フラット35利用者調査」住宅金融支援機構)で、平均約20%になります。

例えば3000万円のマンションですと、600万円の頭金の準備が平均的となります。結構、必要ですよね。もし、資金に余裕があれば30%くらい準備すると返済が楽になります。

②子どもの教育資金の具体例

子どもの教育費では、幼稚園から大学まですべて私立ですと、ひとりあたり約2,200万円、すべて公立だと790万円(「平成28年度子供の学習費調査」文部科学省」)が必要になります。

子ども手当を、すべて貯蓄すると約200万円になりますので、すべて公立だと約600万円の教育資金が必要になります。

③老後資金

老後2,000万円問題が話題になりましたが、実際にはどのくらいの資金が必要なのでしょうか老後にゆとりある生活をするには約35万円/月、平均的な生活ですと約26万円/月(平成28年度「生活保障に関する調査」生命保険文化センター)が必要になります

例えば65歳~90歳までの生活費を計算してみますと、ゆとりある生活ですと約1億、平均ですと7,800万円が必要となります。年金支給の平均が約22万円(平成31年1月18日厚生労働省発表「平成31 年度の年金額改定について)です。

目標達成までのプランを作ろう

目標の金額は、それぞれ違いますが、お金の増え方は利回りと運用年数によって大きく変わります。

一例ですと、100万円を1%、2%、3%(複利)でそれぞれ10年、20年運用した場合、10年だとそれぞれ110万円(1%)、121万円(2%)、134万円(3%)となり、20年だと122万円(1%)、148万円(2%)、180万円(3%)となります。

次に目標を達成するために、どのくらいの積み立て金額が必要なのか、見てみましょう。

積み立て金額を設定するには

積み立て金額を設定するには、次の表を使うと便利です。

先ほどの例の住宅ローンの頭金600万円を7年で貯めるためには、金利1%ですと、目標額600万円÷100万年×11,502=69,012万円/月を貯蓄する必要があります。1%くらいの運用ですと、防衛省の共済組合を上手く使えば実現できます。

※防衛省共済組合の貯金利率

・定期貯金は利率が1.23%/年:定期貯金の限度は300万円

・定期積み立ての利率は0.99%/年:積立期間は3年間

・普通貯金ですと0.49%/年:一般のメガバンクと比較すると490倍の高さ、元本1,000万円までに利息がつく

詳しくはブログ 「自衛官は必見・・上手な貯蓄術はコレだ!」をご覧下さい

目標達成までのマネープランを作ろう

まず、目標の時期までに目標金額を作るのに何パーセントの利回りが必要か見積もりましょう。そして、まずは防衛省共済組合の貯金を活用し、それ以上の1%以上の運用利回りが必要であればiDeCoやつみたてNISAを検討しましょう。

まとめ

今回は家計の現状を把握して目標設定からマネープランを作る際の手順などを詳しく見て来ました。家計の把握が終わったら、ご家族で将来の目標を話し合われるのもいいですね。そして、マネープランを作ったら、毎年、点検することも大切です。将来の目標を一つずつ達成して素晴らしい充実した生活を過ごされることを祈っております。

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