はじめに
いつも自衛官生活支援の会のブログをお読み頂きありがとうございます。退官や転職のような人生の転機について、「予期したとおり起こったこと」、「予期していないのに起こったこと」、「予期したのに起こらなかったこと」の3つのタイプがあると言われています。今回はこの転機についてご紹介したいと思います。
まずは結論から
①自衛官を退官することは「予期したとおり起こったこと」
②もし、再就職や転職の仕事が自分に合わず、予期した通りでない場合は「予期していないのに起こったこと」
③もし、仕事が自分に合わない場合は4つのS(状況(Situation)・自己(Self)・支援(Support)・戦略(Strategies))で整理しましょう。
自衛官を退官することは「予期したとおり起こったこと」
自衛官の退官年齢は、決まっており、再任用などの制度もありますが、かなり限定されています。通常は退官すると、民間の企業に就職することになります。ただ、若年での退職のために、自衛隊は組織的に援護活動をしており、それぞれの状況に応じた再就職先を見つけてくれます。現役の時の収入に見合った給料を支払ってくれる会社を紹介してくれるので、収入の面では若退金(若年定年退職者給付金)もあり、60歳くらいまでは大丈夫の場合が多いと思います。ただ、問題は収入ではなく、性格や適性にマッチしているかです。
予期した通りでない場合は「予期していないのに起こったこと」
もし、再就職先や転職先がご自分に会っていない場合は、「続けるか」「辞めるか」の判断に迫られます。まさにこの状態が「予期していないのに起こったこと」ではないかと思います。結構の数の退官者は3年くらいで最初の再就職先を退職する場合があると聞いています。これは、現役の時のお給料に見合った再就職先を退官者のために探し、紹介することが多いためです。
4つのSで整理し、解決の糸口を見つけよう
このように、再就職や転職がご自分に会っていない「予期していないのに起こった」場合は、4つのSで整理し、解決の糸口を見つけるのが良いかもしれません。
具体的には状況(Situation)・自己(Self)・支援(Support)・戦略(Strategies)の4つです。一つずつ見てみましょう。
【状況】再就職期間は何年くらいか、お給料は生活レベルに見合っているか、現在の仕事でストレスを感じているか、現在の仕事をどのように感じているかなど。
【自己】再就職の仕事の重要度は、仕事と私生活のバランスをどう考えるか、自分の人生に対して、どのような意義を感じているのかなど。
【支援】今の仕事にご家族は支援してくれているか、今後のご自身の挑戦などを励ましてくれる人やグループはいるか、必要な情報を得られるかなど。
【戦略】現在の状況を変えるために、リスキリングなど具体的な対応をしているか、現在の仕事に対する見方や意味を変える対応をしているか、ストレスを解消する方法を持っているかなど、自衛官の考える「戦略」とは違い、現状の課題解決に積極的に取り組んでいるかといった内容です。
おわりに
退官や転職のような人生の転機について見て来ました。本来なら、幸せな再就職や転職が望ましいところですが、万が一、再就職や転職がご自分に会っていない「予期していないのに起こった」場合は、、4つのSで整理しながら文章化することにより、解決の糸口を発見し、今後のご自分の方向性が見えてくるかもしれません。
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