はじめに
いつも自衛官生活支援会のブログをご覧いただきありがとうございます。自衛官は若年退職制ですので、退職は一般の人達より約10年早くなります。55歳前後での退職となるので、平均余命までは約30年あります。今回はこの長い定年後の時間を充実させる3つのポイントを解説します。
2019年平均寿命は前年より伸びた
7月31日、厚生労働省は、男の平均寿命は 81.41 年、女の平均寿命は 87.45 年となったと発表しました。前年と比較して男は 0.16 年、女は 0.13 年上回っています。男女の平均寿命の差は、6.03 年で前の年より 0.03 年少なくなっています。
自衛官は若年退職なので、55歳で退職とすると、男性で26.41年間、女性で32.45年間もの退職後の時間がありますが、充実したものとするには、どのような準備が必要でしょうか。
3つの準備が必要
この26~30年間を充実した時間とするためには、どんな準備が必要でしょうか。3つの準備が必要だと思います。まずは健康、仕事(やりがい)そしてお金です。
充実した時間を過ごすには健康が必要
2016年の調査では、健康年齢は男:72.14歳、女:74.79歳となり、2016年のそれぞれの平均寿命(男:80.98歳、女:87.14歳)との差は、男が8.84歳、女が12.35歳となりました。健康寿命とは介護や医療を受け続けないで自立した生活を送れる歳のことです。
◎健康を維持して充実した時間を過ごそう!
長生きをしても、介護を受けてベッドの上で過ごす時間が長いようでは、残念な気がします。やはり、健康を保ちながら、天命を全うしたいですよね。健康を維持するには日ごろの生活が大切です。規則正しく生活をし、運動を行い、心身ともに健康でありたいものです。
スキルアップをはかる・・仕事を続け、お金と健康を手に入れよう
退職後、30年近くあります。もう一度、新しいことにチャレンジしてはいかがでしょか?仕事を続けながら、新しく多くの仲間を作り、充実した時間を過ごしてみるのはどうですか。
◎スキルアップをはかり、仕事を続けてお金と健康を手に入れよう!
そのためには、新しいスキルを身に付けて、今までとは違う世界に挑戦してはいかがでしょうか。仕事を続けることにより、健康とお金も手に入れることが出来ます。まさに、一石二鳥ではないでしょうか。
お金の準備が必要
最後はお金の準備ですが、約30年間でどのくらい必要でしょうか?
◎夫婦で年金、退職金を入れても2,000万円くらいは準備が必要!
毎月平均26万円掛かるとすると30年だと・・26万円×12ケ月×30年=9,360万円が必要となります。ただ、年金があるので、年金は平均224万円/年(夫:厚生・基礎年金、妻:基礎年金)ですので、224万円×30年=6720万円となり、差額は2,640万円となり、退職金と若退金で大丈夫かもしれませんが、この毎月26万円は、生活費のみです。介護を考えると、約1,000万円/人(*)くらい掛かります。2人だと2,000万円くらいになりそうです。
(*)介護費用:1か月あたり平均16万円で平均5年間・・960万円/人必要
しかし、健康で65歳以上も元気で働くことができれば、年金の繰下げということも可能です。1か月繰下げると、0.7%増加して、5年間では42%増加します。単純には平均224万円/年が318万円/年になります。ただ、税金や社会保険料も増額されるので、思ったよりは手取りは増加しないのが実感かもしれません。しかし、生涯を通じて増加した年金が支給されるので、長生きリスクには対応可能ですし、資産の目減りも少なくできます。
まとめ
自衛官は若年定年制のため、退職後は長い時間があります。この時間を充実させ、お金と健康を手に入れるには、新たなスキルに挑戦して、仕事を続けることが大切だと思います。健康、仕事、お金の3つは相互に密接に関係してます。その中でも大切なのが、スキルアップです。スキルアップすることによって、新しい仕事にチャレンジし、そして健康とお金を手に入れることが出来ると思っています。
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