自衛官必見・・自衛官が知っておくべき「年金」について!

1.はじめに

いつも「自衛官生活支援会」のブログをお読み頂きありがとうございます。今回は「年金」についてです。自衛官には退職金や若年定年退職者給付金がありますが、60歳(国民年金満額)まで加入せずに退職します。年金は生涯にわたって支給される大切な資産です。年金の面で不利にならないためには、どうすればよいのか、どのくらいもらえるのか、自衛官が知っておくべき「年金」について、分かり易く解説します。

また、「退職等年金」(陸上自衛隊の場合)という項目が、お金が源泉徴収されていますが、この内容は「自衛官が知っておくべき退職等年金とは!」で詳しく解説してますので、そちらをご覧ください。

さらに、話題のマクロ経済スライドについても、「自衛官が知っておくべき年金・・マクロ経済スライド!」で詳しく説明してますので、そちらもご確認ください。

2.年金の仕組みは

年金は2階建てになっています。1階部分が国民年金(基礎年金)、2階部分が厚生年金です。自衛官は現在、この2階建ての年金に加入しています。

(1)国民年金(基礎年金)とは?

国民年金は名前の通り、全国民が加入することが義務化されている年金です。20歳~60歳までの40年間加入すると満額の約78万円/年がもらえます。たった、78万円と思うかもしれませんが、老後の大切な収入源です。もし、65歳支給を70歳まで繰り下げると1.42倍の約110万円になり、月々約9万円になります。結構、助かりますよね。また、60歳からの繰り上げをすると30%減ります。

また、年金は老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金もあり、思いのほか万が一の際には役立ちます。

(2)厚生年金って?

自衛官の方は、以前は共済年金でしたが、今は厚生年金に一本化され、保険料率も統一されました。厚生年金は、保険料が収入によって違い、収入が多いほど保険料が高いのですが、年金額も高くなります。厚生年金は国民年金(20歳~60歳まで)と違い、70歳まで被保険者となることができます。

重要なのは、国民年金も含めて支給される年金の半分は国が払ってくれているということです。何とそれに加えて、素晴らしいことに。会社員の人は、毎月払う保険料の半分は会社が負担してくれているのです。厚生年金に入らない手はないですよね。

(3)65歳になったら、年金はいくらもらえるの?

これが最も知りたい内容ですよね。次の式に自分の条件を当てはめて下さい。ざっくりですが、分かります。詳しくは「年金定期便」などで確認して下さい

◎国民年金

国民年金額=78万円×自分の国民年金の加入期間(月数)/480

例えば、54歳(定年延長後)で退職される方は、加入期間は20歳(18歳入隊でも20歳から)~54歳までの34年間ですので、計算すると78万円×34年×12ケ月/480=66.3万円となります。国民年金の満額は約78万円ですので、85%の支給となります。

◎厚生年金

厚生年金額=生涯の平均給与(ボーナス含む)×5.481/1000×厚生年金の被保険者期間(月数)

例えば、上記と同じく54歳(定年延長後)で退職される2、3曹の方は、被保険者期間は20歳前でもカウントされますので、もし、18歳で入隊したとすると、被保険者期間は18歳~54歳までの36年×12ケ月=432ケ月となります。生涯の平均給与(ボーナスも含む)60万円とすると、60万円×5.481/1000×432ケ月=142万円となり、月々11.8万円となり、自衛官の場合はこれに、退職等年金給付が1万円くらい上乗せされ月々12.8万円となります。男性の厚生年金の平均受給額は、約16.6万円ですので、約77%となります。これは、自衛官は被保険者期間が短いので、それが影響していると思われます。

3.年金保険料は定年後でも60歳まで払い続けましょう

(1)国民年金は加入が必須

60歳を待たずに退職してしまう自衛官の方は、国民年金(基礎年金)が満額になってません。国民年金は60歳まで払い続けないと満額の78万円が貰えません。高校を卒業してから入隊しているから40年近くあるから大丈夫と思っている方もいるかも知れませんが、国民年金は20歳~60歳の間しか入ることが出来ません。

国民年金は加入が義務なので、加入されない方はいないと思いますが、万一、54歳(定年延長後)で退職される方は、6年間(72ケ月)不足しますので、もし、保険料を払わないと15%の年金が減額され、66.3万円となってしまいます。

(2)できれば厚生年金にも加入しましょう

定年後、出来るだけ厚生年金も加入しましょう。最大70歳まで加入できますので、会社が半分保険料を負担しくれる厚生年金はコストパフォーマンスがとても良いのです。資産運用より確実です。

4.年金は繰り下げを検討しましょう・・特に国民年金

自衛官の方は、健康や体力には自信のある方が多いと思います。その特性を活かして、70歳まで現役で働き、年金(国民年金)を繰り下げてはいかがでしょか。

平成29年度の厚生年金保険・国民年金事業の概況(平成30年12月)厚生労働省年金局によると、夫と妻(専業主婦)の場合:年金額の平均は221,283円/月です。総務省の調査では老後の必要な費用は月に約26万円必要といわれており、約4万円不足します。もし、ご夫婦の国民年金を5年(70歳)まで繰り下げた場合、二人で5.4万円/月増加し、不足分を補えます。

厚生年金も繰り下げると、額が大きいのでより有利になると考えれますが、実は様々な仕組みにより、思いのほか年金額が増えないのです。現在、年金の制度改革で見直しが行われていますので、2~3年後には厚生年金の繰り下げも有利なオプションになるのではと思っています。

もし、公的年金だけでなく、自分年金を作りたい方は、iDeCoがお勧めです。このブログの中でも取り上げてますので、ご確認頂けると嬉しく思います。

自衛官が知っておくべきiDeCo(イデコ)と商品選びはこれだ!

 

4.まとめ

自衛官が知っておくべき「年金」について、まとめてみました。自衛官は一般の会社員とは違い有利な面もありますが、不利な面もあります。その一つが年金です。若年で退職し、再就職する自衛官の方は年金制度についてよく内容を理解して賢い定年と再就職を迎えて下さい。

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