自衛官必見!・・自衛官のメリット・デメリットにあった将来設計は?

はじめに

いつも「自衛官生活支援会」のブログをお読み頂きありがとうございます。自衛官のライフスタイルは一般の会社員や公務員とは大きな違いがあります。今回は、そのライフスタイルの違いに合った将来設計について、元自衛官FPが詳しく解説します。

自衛官のライフスタイルの違いとメリット・デメリット

自衛官は一般の会社員とは大きく違います。また、自衛官は特別職国家公務員ですが、一般の公務員とも大きく違います。ここでは、ライフスタイルの違いとそのメリット・デメリットをお話し、お金だけでなく、色々な角度から将来設計に役立つ情報を詳しく解説します。

生活の面からの違い

〇メリット

☆人間関係の絆が強い

自衛官は人間関係の絆が強いです。退職して民間企業に勤めましたが、仕事上の関係だけです。多くの同期がおり、部隊での先輩、後輩など繋がりが多く、広いネットワークを持てます。また、まったく知らなくても、自衛隊出身というだけで信頼関係が出来ます。

これは、一般の会社では作れない関係で、貴重な財産です。ですが、自分の価値を高める努力もしましょう。自分が価値のある人間になればネットワークの質も上がってゆきます。

☆時間やスケジュール管理ができる

自衛官では当たり前の時間やスケジュール管理が民間では出来ない人が多い。会議でも5分くらいの遅れは普通です。また、完成時期から逆算してスケジュールを立てるのも苦手です。

自衛官は時間やスケジュール管理が得意なので、将来設計(ライフプラン)でも目標がしっかり定まればプランをたてて実行して行くのは得意だと思います。ただ、生活設計を立てる基本的な知識があまりないのがとても残念です。

☆強靭な身体と精神を持っている

自衛官は一般に、強靭な身体と精神を持っています苦境や逆境にあっても適応できる力を持っています。一般の人は、スポーツをしている人は違うと思いますが、身体や精神は強健ではありません。また、精神的にも弱い気がします。

逆に言うと、自衛官は強靭な身体と精神と言う素晴らしい財産を持っているといってよいでしょう

●デメリット

★転勤が多い

自衛官は転勤が多いですよね。幹部の方はもちろん、曹士の方でも転勤が多くなりました。これは、将来設計に大きく影響します自宅を保有するのか、賃貸ですごすのかは自衛官にとっては大きな課題です。もし、定住の地が見つかれば住宅を購入すればよいし、住みたいと思う所がないなら無理して自宅を購入する必要はないでしょう。退職後に自宅を購入する案もありますが、ほぼキャシュで購入できる位の貯蓄は必要でしょう。

退職後も自宅を持たない選択もできますが、年金生活での住居費の負担は結構大変です。この負担を見越した準備が必要となります。

お子さんの教育やご両親のお世話、転勤費用の負担など転勤が多いことによるデメリットは結構あります。ただ、転勤費用の費用はこの夏から実費が支給されるということも聞いております。

★閉鎖的な社会での生活

自衛官は駐屯地や基地、そして演習場や艦艇などでほぼ勤務し、外界との接触機会が少なくなります自衛隊での常識は世間での常識とズレていることがあるので、注意が必要です。自衛隊を退職して、民間に出でズレがあるままだと、新しい職場でも影響が出る可能があります

また、生活自身が守られているため、金銭的な知識も乏しいため、一般社会に出た場合に、過剰な期待を持ち騙されやすくなります。

メンタリティーの違い

〇メリット

☆任務意識が強い

自衛官は任務意識が強いです会社員や一般の公務員は、一部を除き任務意識がほぼありません。与えられた事柄をやり遂げようと執着する人は多くありません。自衛官は任務遂行を第一に考え、何としてもやり遂げようとする強い気持ちがあります。この気持ちは一般社会に出てもとても大切なものだと思っています。

☆団結心がある

自衛官は団結力があります。一人でできることは限られており、皆で力を合わせないと仕事が出来ないことを知っています。しかし、会社員や一般の公務員は基本一人で色々とやります。事務的なことをお願いすることはあっても、仕事を割り振って分担して皆で力を合わせる仕事の仕方はほとんどありません。ですから、組織の作り方も、仕事の分担や権限の委譲も上手くありません

●デメリット

★創造性、自主性が不足

自衛官の最も大きい弱点は、創造性と自主性が不足していることです。一般の社会でも、創造性や自主性のある人は多くないですが、自衛官は特に少ないです。これは、自衛官の仕事の仕方が、任務ありきで、任務を作ることはしないからです。与えられた任務を分析して、行動方針を出すのは得意ですが、まったく白紙で自分がすべきことを導きだすことは極端に不得意です

私も苦労してます。自分で仕事をしようとしても、どうすればよいのかアイディアが湧かないのです手順が分からないのです。何から始めればよいのか・・という感じです。今でも試行錯誤、手探り状態で、時間が掛かります。

しかし、「考えて」、「行動して」、そして、「行動して」、「考えて」を繰り返すしか手段がないのです。

制度の違い

〇メリット

☆防衛省共済組合が有利

防衛省共済組合の数々の制度は優れています。特にお得なのが貯金です。民間の定期預金では、利率の高いネットバンクのあおぞら銀行でも0.25%で、メガバンクですと0.01%という低さです。一方、防衛省の共済組合の定期貯金は利率が1.23%です。なんとメガバンクの100倍以上です。

また、普通預金ですと、率の高いネットバンクのあおぞら銀行では0.2%で、メガバンクですと0.001%という驚異の低さです。一方共済組合の普通貯金ですと0.49%となりあおぞら銀行の2.5倍、メガバンクと比べると、なんと490倍の高さになります。

その他、団体保険なども割安で加入でき、貯金と保険は共済組合を活用すれば十分です。

☆衣食住が無料(営内)

また、任期制隊員として入れば、衣食住が無料となり、1任期で最低でも200万円(2任期で400万円)くらいは貯めることが可能だと思います。新しく次の仕事にチャレンジする準備資金として活用できますよね。

●デメリット

★若年定年制

制度面でもっとデメリットなのが、若年定年制です。一般の会社員は、ほぼ65歳まで雇用されます。自衛官は50代後半までには、ほぼ定年年齢を迎えます。10年以上の開きが出てしまっています。若年定年退職者給付金が支給されますが、60歳までの給与を想定しており、現状では再就職をしなければ、65歳の年金支給まで生活を維持できません。

これは、自衛官の宿命なので、若い時からしっかり準備しておくことが大切です。私はこのことがしっかりイメージできずに準備してませんでした。ですから、皆さんには十分な準備して頂きたいと思い、少しでもお力になりたいと思いFPになりました。

自衛官のメリット・デメリットにあった将来設計は?

現役隊員の皆さん

防衛省共済組合のメリットを享受できるのは、ほぼ現役の時だけです。ですので、共済組合の制度をよく知っておくことが大切です。特に、貯金と団体保険はしておくと有利です。貯蓄については、このブログでも紹介してますので、ご覧下さい。
自衛官は必見・・上手な貯蓄術はコレだ!

また、共済組合の制度を活用して、その後さらに資産形成を目指す方は、つみたてNISAやiDeCoを活用することをお勧めします。これらの2つの制度はこのブログでもご紹介しています。
自衛官必見・・つみたてNISAと商品選びはこれだ!
自衛官が知っておくべきiDeCo(イデコ)と商品選びはこれだ!

また、住宅の購入などもありますので、ご確認ください。

任期制での退職を目指している方は、自衛隊を大いに活用して、お金を貯めて多くの有益な資格を取って下さい。自衛隊でも仕事の一環としての資格の取得や自己啓発として受講費用を出してくれる制度もありますので活用してください。

退職者の皆さん

定年退職者の方は、若年で退職します。国民年金は60歳で満額となりますので、しっかり、60歳までは国民年金に、出来れば再就職先では厚生年金に入り、出来るだけ長く入り続けることが、老後の資金作りにはとても大切です。必要な情報は「年金」の項目をご覧下さい。

また、自衛官は強靭な身体と精神力、そして健康とやる気に満ちています。これらは、とても大切な「資産」だと考え、「金融資産」と同じように管理して活用を図って下さい。そして、出来るだけ長く働くことが、家計にも生き甲斐にも繋がります

ブログを準備していますので、もし、宜しければご確認下さい。
老後に必要な3つの資産、自衛官の皆さんには大切な「資産」にあふれています

任期制退職の皆さんは、自衛隊とは違った新しい世界に出て行きます。若くして自衛隊を巣立ちますが、培った人間関係は一般社会にでても役立つと思います。また、自衛隊にはない制度(雇用保険など)があり、教育訓練給付(雇用保険)などは今後のスキルアップに使えるので活用しましょう。

おわりに

今回は、自衛官の皆さんのメリット・デメリットに合わせ、お金だけでなく、色々な角度から将来設計に役立つ情報を詳しく解説しました人生の目的は幸せに生きること、すなわち、日々が充実して生き生きと暮らすことだと思います。少しでも今回のブログがお役に立てば幸いです。

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