元自衛官FP必見!初めて相談業務に携わる人に!

 

はじめに

元自衛官の方でFPで開業を目指している方、相談業務を受ける機会はあまりありませんよね。そこで、今回は私の相談業務の失敗談をお知らせし、お役に立てて頂こうと思ってます。

2019年、日本FP協会の「くらしとお金のFP相談室」の相談員をさせて頂きました。2017年に応募して、2018年は補助相談員、2019年は相談員をしました。この相談室で行った相談件数は2年間で66件です。この間の失敗談などを共有させて頂き、FP相談を目指す方のお役に立てばと思っております。

日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」相談員の概要

日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」はCFPが補助員、相談員の2名で相談業務を受けます。1組50分で1日3組を担当し、補助員の時に21組、相談員で21組(2019年8月11日現在)合計42組の相談を受けました。

初めての相談業務

現役時代は隊員の保険の見直しや家計相談、会社に入っては、お昼休みに資産運用相談などを少しやりましたが、本格的な相談を受けるのは初めてでした。

最初に感じたことは次のようなことです。
どう準備したらよいのか?
自信がないなあ~(汗)
・相談者とのコミュニケーションは?
何を聞かれるのか?
失敗したら・・(汗)
相談内容はある程度分かりますが、その場で全く違う内容になることも、しばしばありました。

陥りやすいポイント
(一般的に言われていること)

一般的には次のようなことに陥りやすいそうです。

準備してきたシナリオを一方的に話す

これは最も陥りやすいポイントで、しっかり準備すれば、するほど陥りやすくなります。せっかく一杯調べて来たので、「教えてあげないと」と思って過剰な情報を与えてしまうのです。相談者は余分な関連のない情報はま全く興味はありません。

ストーリもなく、知識を羅列

相談を進めるのはストーリーが必要です。ただ、知識を羅列しても、なぜその知識が必要なのか理解できません。

ちょっと反応が悪いと、・・焦ってしどろもどろ(汗、汗・・)

相談者の性格は色々あります。愛想がいい人、悪い人。よく質問する人、あまりしゃべらない人など相手の反応が読みにくい相談者も多くいます。しかし、反応が悪いからといって満足していなかというと、そうでもない方がいます。相手の反応を見ながら対応するのは、とても大切ですが、愛想が悪いから、ダメだと思わず、感情に支配されず、しっかり説明してゆくことが大切です。

私の失敗例について

ここで、私の失敗例をお話します

補助員時代

・緊張して次の言葉が出てこない

初めての相談では緊張して最初の言葉や途中で頭が真っ白に

・相手の話を聞かず、一方的にしゃべる

これはよくある例で、知識の羅列です。これは本当に陥りやすい失敗です。

・時間が余り、沈黙の時間が流れる

50分という限られた時間ですが、時間が足りないのではなくて、余る場合があります。足らないより怖いです・・

・知識がないので、同じことを繰り返す

質問されても、詳しい知識がないので、概要を何度も繰り返すことになってしまうのです。相談内容だけでなく、周辺の知識が必要です。

相談員時代(現在)

今でも失敗をしてます。それが

・先入観を持ち一つのシナリオだけ準備

余裕が出始めた頃の失敗で、準備したシナリオとは全く違い、とても慌てました。

どのように準備して、相談に乗るのか

現在の準備の仕方や当日の相談の進め方をお話します。

当日までの準備

①10日前に相談内容が協会からメール配信
②相談内容から「何を心配して相談に来ているのかを探る」→安心してもらえるストーリーを作る
③年間収支、貯蓄、保険、教育費、住宅ローン、老後資金(年金)などを把握
④簡単なCFを作る
⑤オンリーワンの情報の提供(中古住宅の相場情報など)
⑥周辺情報を得る(ブログの作成):周辺情報を得るために、ブログを始めました。気になったテーマで書き、相談の周辺知識を増やすことに役立ちます。

当日の相談の進め方

①始まる前・・ホワイトボードに基本情報と簡単なCF
②相談開始・・世間話し、最初の言葉、相談内容の確認、相談の優先順位、時間配分、クロージング

相談開始後、一番大切なことは、相談者の相談内容は「何か」「何を求めているのか」をしっかりと読み取ることです。

こんなことがありました。収入、支出、貯金がハッキリ分からない奥様が相談にいらっしゃいました。ご主人が家計を管理していて、家計の全体像が全く掴めないのです。これでは、家計の相談にはなりません。

よく聞くと、ご主人のお金の使い方が荒くて、子どもの将来の教育費が心配とのことでした。さらに、詳しく事情を聴くと、ご主人は全くお金の話をしないので、「どうしたら一緒にお金のことが話せるようになるか」を聞きに来たのです。協会からのメールには、収入、支出、貯金額が記載されており、相談内容も教育となっていましたが、実態は全く違う相談なのです。

このことが分かったので、どうやったら「ご主人と一緒にお金の相談ができるのか」をテーマに、教育に必要な金額や年金などの情報を提供しながら、相談者と一緒になって、どうしたら、ご主人とお金のことを話すことが出来るのか、そのハードルを下げる方法を幾つか提案させて頂きました。相談者の奥様はとても安心した表情を浮かべて大満足で帰って行かれました。

遣り甲斐のある仕事FP

FPの仕事は苦労もありますが、大変、遣り甲斐のある仕事です。是非とも、元自衛官でFPを目指す方は、同じ思いを持った方が多くいらっしゃいます。皆で、情報や経験を共有して実りのあるFP相談をしてまいりましょう。